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月別アーカイブ: 2019年2月

打ち放しコンクリート杉板補修

今日は打放しコンクリート杉板模様の補修事例をご紹介します。
日本人の感性は繊細で綺麗好きだと思います。打放しコンクリートの仕上げという分野はそのことを特に感じます。そもそも打放しなのだからそのままだと思うかと存じます。
しかし、この仕事は打放しを打放しらしく仕上げる仕事です。打ち放しコンクリートをさらに綺麗に自然に補修し、打ち放しコンクリートたらしめるのです。
そこに熟練の感性と技術が必要になるのだと思っております。

ダキ全描き前ダキ全描き後

木目コンクリート補修(杉板補修)

2019年も早1カ月半が経過しようとしています。時の流れは平等で速く感じるものです。この全人類に平等の時間をどのように使うかで人生は変わってくるのですね。
さて、私はと言いますと…ひたすら打ち放しコンクリートの補修に尽力しております。 今日はコンクリート杉板模様の施工例を紹介します。コンクリート打ち放し仕様の建築はとてもエレガントな印象とクールで知的で力強い重厚感を感じます。
その中でもこのコンクリート杉板仕様はとてもエレガントで歴史あるインパクトのある仕様であると言えるのではないでしょうか。このセンスの良い設計に敬意を表したいと思います。

現場レベルの話ですが、どうしても100パーセント綺麗にコンクリートを打設するのは非常に難しいと言わざるを得ません。どうしてもピンホールやジャンカ、孕み、板目違い、ピーコンの位置調整等が発生することが付き物です。
我々Realizeはそのような不具合をいかに自然なコンクリートに魅せるかを日々追求しております。

本実モックアップ施工前1 ⇒モックアップ施工後1

 

モックアップ施工前2モックアップ施工後2

写真の通り美しい杉板の模様を復元します。

このような打設後の酸性雨などによる白華現象や型枠の灰汁(アク)等も綺麗に補修致します。
上の写真の場合は特殊工法による色合わせ補修を施しています。

打放しコンクリートの仕上げはとてもデリケートで、打設後の雨による白華現象は良く起こる現象です。打放しコンクリートだから打設してそのままの仕上げでしょう!と安易に考えられていますが、実はそこには基礎から丁寧な型枠の建て込み、コンクリートの打設時には入念なバイブレーションや叩きが必要で簡単ではないのです!
打ちっ放し!だと侮るなかれ。と言うことです。

しかし、綺麗に仕上がった打放しコンクリート建築はそれはそれは美しい。